合奏のススメ│岡山市のヴァイオリン教室なら黒田充亮ヴァイオリン教室 | 岡山市でバイオリン教室を営むバイオリニストが演奏会のお知らせ等を発信

岡山市の黒田充亮ヴァイオリン教室です！

今回は上手くなりたいのなら合奏・アンサンブルをやってみようというお話です。

私は瀬戸内室内楽オーケストラを中心に指揮活動も行なっておりますし、

自身もオーケストラの中で弾くこともあれば室内楽をやることもあればバンドの中で弾くこともあります。

基本的に演奏のお仕事の中心はピアノやギターとのデュオでして、ソロで弾くことは滅多にないのですが…

これらの経験を踏まえてズバリ言いますと、

「上達したいのなら合奏やアンサンブルを経験すべきですが、逆に合奏やアンサンブルしかせずにソロの練習を疎かにするのはいけません」

という結論になります。

他人と一緒に演奏する場合は足並みを揃えながら、お家の都合を処理しなくてはなりません。

自分の技術の到達度を確かめるのによい機会になりますね。

リズム感や音程感が正確な仲間に恵まれて、なおかつまわりを聴きながら弾くように出来ればかなりの上達に繋がると思います。

が、一つのパートを複数人で弾く弦楽合奏やオーケストラでは限界があります。

微妙にズレててもよくわからないので、このタイプの合奏でしか弾いていないと音程感もリズムも音色も精度が落ちてきます。

一番理想的なのは室内楽のような一人一パートを受け持つ演奏形態です。

自分の粗がよく見えますので…

そして、よい共演者に恵まれてお互いによく聴きあって演奏することができれば、一人では到達し得ない境地に行けるかと思います。

が、室内楽は聴き合いに神経を使う分、自分のことは後回しになってきます。

やはり常日頃ソロレパートリーを弾いて自分に向き合う習慣は持っておくべきだと考えます。

ここまで基本的に技術ベースで話を進めてしていますね。

下手したら合奏しかしてないと下手になると言い切っているわけです。

それでも合奏は経験したほうがいいです。

なぜなら世の中には合奏でしか再現できない素晴らしい音楽が沢山あるからです。

例えば私が愛してやまないオーケストラ音楽。

沢山の奏者が集まらないと出来ないんです。

あの素晴らしい作品に触れられるなら、アンサンブルとしては少々大味な感じにはなるかもしれないけど参加したいなぁというのが私の考え方です。

楽器をやってるのはテクニックを高めるためではなくて音楽をするためですからね。