肩当て無しの選択肢│岡山市のヴァイオリン教室なら黒田充亮ヴァイオリン教室

query_builder 2022/07/19
個人レッスン無料体験レッスン

岡山市の黒田充亮ヴァイオリン教室です!

今回は肩当てと顎当てについての話です。


皆さん、買ったヴァイオリンについていた顎当てと肩当てを疑いなくそのまま使ってませんか?

顎当ても肩当ても色んな種類がございまして、組み合わせを工夫するとよりベストなセッティングが見つかります。

肩当ては色々試してるけど、顎当ては替えたことがないという方もいるでしょう。


結論から言うと顎当ての選択が最も大事です。

自分に合う顎当てが見つかると肩当て無しで構えられるようになることもあります。


私の場合、以前は肩当てを使用していました。

KUN、KUN BRAVO、MACH ONE、Korfker Rest、スポンジ…

高級肩当て祭りですね苦笑

そこから、楽器店で顎当てを色々試して選んだ上で、

弦楽器工房で自分のあごに合うように削ってもらいました。

このように顎当てを調整してもらうのも有意義なことです。

結果として私は肩当て無しでも楽器が下がることなく構えられるようになりました。



全ての方が出来るわけではありませんが、

肩当て無しで左手を離しても楽器が下がりすぎないのであれば肩当て無しをぜひ選択肢に入れてみてください!


そもそもヴァイオリンにはもともと肩当てはおろか顎当ても無かったのです。

ヴァイオリンの誕生は16世紀、

顎当ての登場は19世紀初頭、

肩当ては20世紀の前半です。


これは何を意味するかというと伝統的なヴァイオリン奏法は肩当て無しを前提にしているということです。


肩当て無しの奏法を簡単に説明すると、

顎の力に頼るのではなく左手である程度楽器を支えながら弾くやり方です。

顎の力が抜けるのはメリットですが、

肩当てで楽器を固定して左手を自由にする現代的な奏法と比較すると特にポジション移動の面で不自由でして、

洗練された腕運びをして親指の使い方を工夫しないと出来ません。


逆に考えると、肩当てで楽器を固定している場合は腕や手の使い方が少々いい加減でも一応弾けちゃうのです。

これだと演奏法の粗が見つかりにくいのですが、肩当てににすると否が応でも楽器の方から弾き方を教えてくれます。

普段は肩当てをお使いの方も肩当て無しを試すことによって、より洗練された弾き方を身につけられる可能性があるということです。



詳しい奏法については長くなりすぎるので割愛しますが、

私の場合、肩当て無しに変えたことによってどんな変化が起きたのか書いておきたいと思います。


私の場合、肩は楽器の裏板には触れておらず鎖骨と顎の間に挟まっているだけです。

ただ挟むだけでは楽器が下がるので顎を後ろに引くことが肝心です。

顎だけで楽器を支えるのは大変な負担となるので、左手でかなり支えています。

肩当て有りの頃は左手親指は指板より上には出さずに指先と親指の腹で保持していましたが、

肩当て無しにしてからは親指を指板の上に出して親指の付け根と人差し指の付け根と指先で楽器を支える方法に変えました。

こちらの方がより安定して楽器を保持出来るからです。

これに変えたことによりヴィヴラートはやり直しになって苦労しましたが、安定して保持出来ているので速弾きは上手くなりました。

そして親指を上手いこと使うやり方が身についたのでポジション移動の精度は格段に向上しました。



繰り返しになりますが、

肩当て無しを試みるのは顎当てを調整した上で左手を離しても楽器が下がりすぎることなく構えられる方だけでよいと思います。

無理して肩当て無しで構える位なら肩当てを使用した方がよいと思います。

人間の骨格は人それぞれですので、無理なものは無理と潔く諦めることも肝心です。

昔の巨匠達はたいてい肩当てをしてないじゃないかというご指摘があるのですが、

あれは彼らがヴァイオリンに愛された体つきをしていたということです。



以上です。


当ヴァイオリン教室では生徒さんそれぞれの体格や手の形に適した弾き方を提案しています。

無料体験レッスンも行っておりますのでお気軽にお問い合わせください!

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黒田充亮ヴァイオリン教室

住所:岡山県岡山市北区富町1-14-6

電話番号:080-1935-3438

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